外で頑張って仕事をして帰った時、家の玄関に入るだけでホッとする、そんなことはありませんか。
外と内をへだてる空間が家の入り口です。
玄関は現実的にも精神的にも外と内を調整する空間として意味があります。
靴を脱ぐという習慣は日本独自の素晴らしい文化
日本の靴脱ぎ文化は高床式住居の時代を経て、『外と中』『公と私』『静と動』を切り替える独自の日本文化として発展しました。
日本古来の茶道や華道、武道などで同じような考え方を感じます。
世界でも日本独自の文化を高く評価されるようになってきましたが、このような折り目正しい生き方への共感という受け止め方もできるかもしれませんね。
外の世界で疲れて帰って来てオン・オフを切り替える玄関で履き替えるスリッパには、そんな日本人が大切にしている癒しやおもてなしの心が備わっていると思います。
優しい気持ちをスリッパに
あらかじめ玄関に用意しておく行為そのものが、すでにお客様へのホスピタリティの表れになっているように感じています。
例えばお客様用のスリッパを用意するとき。お客様が来た時にどのように過ごして頂きたいか考えてスリッパを選びませんか?リラックスしてくつろいでほしいなと考えたり、元気で明るい気分になってほしいなと考えたり。そうすると、やはり選ぶスリッパは人それぞれ変わってきますよね。
そんな相手を思いやる気持ちが素敵だな、と考えるのです。
日常生活の中で何気なく使っている足元を一度注目してみませんか。